calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>

categories

blog ranking

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 哲学・思想ブログへ
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へ
にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村 科学ブログ 物理学へ
にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ

archives

因果律とは何か(3)

前回までの記事では、原因事象と結果事象との関係を簡潔に説明にするために、1つの結果事象に1つの原因事象が対応している場合について考えてきました。しかし、一般には、1つの結果事象に対応する原因事象は複数存在しています。そして、それら複数の原因事象は、すべて量子力学的の確率事象ですから、それらの事態が起らずに、別様の事態も起こり得たといえます。また、それら複数の原因事象は、結果事象を頂点とする過去光円錐の中になければなりません。したがって、複数の原因事象から結果事象へと至る情報伝達過程は、下図のように、丁度植物の根のような形なります。なお、下図では原因事象C4から結果事象Rの間の情報伝達過程はタイムコミュニケーション(緑点線)を含み、その部分が、結果事象Rを頂点とする過去光円錐からはみ出しています。


roots

以上、見てきたように、因果律は、物理学の前提であり、かつ、量子力学と相対論の両方に深く関わっています。にもかかわらず、従来、因果律は物理学において表立って問題にされることがありませんでした。その主な理由として、私は、因果律の考察に欠かせない概念装置であるタイムコミュニケータが、ナンセンスだと決め付けられ、きちんと考察されてこなかったことが挙げられると考えています。理論物理学において、物体を過去に送り込むタイムマシンが考察され、また、理論計算機科学において、予知を前提とした非決定性チューリングマシンが考察されているのに比べると、タイムコミュニケータに関する考察は不当に少ないように思えるのです。


「超光速ニュートリノ」が、請求書を持って研究室のドアをノックしています。我々が因果律をなおざりにしてきたツケがいよいよ回ってきたのです。それでも、これを機に、因果律に正面から取り組もうと決心する研究者は稀です。頭のいい人たちは、測定に関する因果関係を再検討する替わりに、アクロバチックに数式を操って何とか超光速効果をひねり出そうと試みています。

「因果律とは何か」完



コメント
http://aurasoul.mb2.jp/_grn/1383.html-89の考え方が正しければ、相対論的因果律は守られますが、いかがでしょうか?
http://aurasoul.mb2.jp/_grn/1383.html-89
>hbar=6.6*10^-16eVsなので、ニュートリノの質量を仮に10^-8eVとすると、t≒6.6*10^-8sという値が出てくるのですが、いかがでしょうか?
は、
>hbar=6.6*10^-16eVsなので、ニュートリノ振動の質量差を仮に10^-8eVとすると、t≒6.6*10^-8sという値が出てくるのですが、いかがでしょうか?
に訂正させていただきます。
凡人さん
>t≒6.6*10^-8sという値が出てくる

CERN/OPERAの測定は、1つの事象についての、つまり、不確定性が大きく影響するような事象の測定ではありません。彼らは、16000回の事象について統計的に有意に60nsecの先行を観測しています。ですから、不確定性関係で直接それを説明することはできないと思います。
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック