calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>

categories

blog ranking

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 哲学・思想ブログへ
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へ
にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村 科学ブログ 物理学へ
にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ

archives

自由意志の物理的定義

Machine Free Willを実現するためには、その前提として、自由意志という概念を物理的に定義しておかなければなりません。そこで、自由意志を「自由」という事態と「意志」という機能に分解した上で、まず、「自由」の物理的定義について考えてみましょう。


百科事典マイペディアには、自由とは


ある行動の実現に当たって外的障害や拘束のないこと。さらに抽象化すれば一定の因果系列について、その系列に属する原因の働きが、他の因果系列または条件に妨げられないで結果を生むことをいう。


と記されています。この定義では、「ある行動」とか「因果系列」といわれるものが、何についての行動や因果系列なのか明示されていません。ここでは、Machine Free Willを問題にしているので、主体についての自由に限定して考えることにします。ただし、主体とは自覚や意志に基づいて行動したり作用を他に及ぼしたりするものです。また、上記の定義における「行動の実現にあたって外的障害や拘束がない」とか、「他の因果系列または条件に妨げられない」という表現は物理的に曖昧です。そこで、その表現を「非決定論的かつ非因果的な量子力学的確率事象により行動の選択肢を得る」という表現に修正することにしましょう。すると、自由とは


主体(実存)が、非決定論的かつ非因果的な量子力学的確率事象により行動の選択肢を得ること。


だといえます。一般に測定は量子力学的確率事象なので、主体は観測(無意識的観測を含む)によって行動の選択肢を取得しているといえます。主体は時々刻々と観測を積み重ねているので、主体は時々刻々とユニークな選択肢を取得していくと考えられます。ただし、主体の行動(思考を含む)が拘束されていて、取得した選択肢が行動に結びつく可能性がない場合は自由が成立しません。直感的な理解のために、下に示したミンコフスキー時空図上で主体の自由について考えてみましょう。


freewill_1

この図のように、各主体(アリスとボブ)はそれぞれの「いまここ」A, Bにおいて何かを観測する実存です。各主体は、それぞれの観測によって非決定論的かつ非因果的に行動の選択肢を得て、それぞれの意志機能によってその選択肢の中から行動を選択します。そのため主体の未来の行動は不確定であり、主体の世界線はより先の未来ほどぼやけて広がっています。もちろん、時空上の位置だけでなく、主体に対応する他の物理量もより先の未来ほど不確定です。

(つづく)



コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック