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「私」と「他者」と「物理世界」 (20)

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予知能力は最悪の災か      Rene Magritte, Pandora's Box


λ/4板トルクセンサーを利用したEPR通信   3/4


4. 時間逆行EPR通信

Alice→Bob方向に光速未満の十分速い速度で運動するCarolにとって、AliceからBobへの超光速EPR通信は時間逆行EPR通信として認識される。しかし、そのような特殊な状況を設定しなくても、ずっと簡単に時間逆行通信を行うことができる。すなわち、図8に示したように、Aliceの送信事象がBobの受信事象より未来になるようにAlice側の光路を長く設定しさえすれば、信号逆行時間=(光路差/光速)秒の時間逆行EPR通信が成立する。

QWTS8

ただし、因果律の要請によって、偏光量子もつれ光子ペアの生成事象は、Alice側の偏光板角度(45°あるいは0°)の設定に関する究極的な原因事象C_set(記録事象)を頂点とする記録光円錐に入っていなければならない。 上述したように、1回の信号逆行時間は(光路差/光速)秒である。ということは、Alice側の光路を屈折率1.5の光ファイバーコイルにより延長し、光路差を2kmに設定しても、信号逆行時間は高々10μ秒にすぎない。しかし、その同じ時間逆行EPR通信装置を使ってさらに過去に向かって信号を3憶6千万回リレーすれば、中継時のタイムラグをゼロと仮定した上で、1時間前の過去に信号を送ることができる。巨大地震などの大災害の発生を1時間前に正確に予知できれば、その恩恵は計り知れない。


巨大地震の時間逆行通信(予知)に関する情報は、次のような因果的な順序をもって伝播していく。


ゝ霏臙録未竜羔謀な原因事象の生起(未来のAliceによる地震通報送信の確定)
→巨大地震の発生→Lね茲Aliceによる地震通報送信→げ甬遒Bobによる受信(地震予知)


過程、□の因果的順序は時間的順序と一致するが、時間逆行通信過程→い琉果的順序は、時間的順序と逆になる。つまり、因果的順序と時間的順序とは必ずしも一致しない。ただし、時間逆行通信過程の因果的順序を問題にしないで、究極的な原因事象に対する結果事象という因果関係だけに注目した場合は、因果的順序は時間的順序と一致する。


時間逆行通信は、私のいまここという実存の視座を基準にしてはじめて物理的意味を持ちえる。なぜなら、時間逆行通信は、遠未来から近未来への通信,未来か現在への通信,未来から過去への通信,現在から過去への通信,近過去から遠過去への通信というように原理的に不可逆な効果として定義せざるをえず、その不可逆性は私のいまここという実存の視座の存在を前提としているからである。従来の通信は、私のいまここという実存の視座と無関係な原理的に可逆な物理過程として物理的意味を持ちえたが、時間逆行通信はそうはいかないのである。アインシュタインは晩年に「『今』には何か本質的なものがあるが、それは科学の領域の外部にある」という信念を表明した。しかし、時間逆行通信が科学の領域の内部にあるとすれば、つまり、それが実証されれば、我々は、私のいまここという実存の視座を科学の領域の内部へ、それも、その中心へと導入するコペルニクス的転回を受け入れることになるだろう。

(つづく)


お願い

以上の記事は、哲学系掲示板「論客コミュニティー」に投稿したものです。投稿先への礼儀と応答の重複を避ける観点から、この記事へのコメントは、「論客コミュニティー/哲学/「私」と「他者」と「物理世界」」の方にお寄せ願います。


コメント
お久しぶりです。自分なりに遅延選択を利用した量子タイムマシンを初歩的で申し訳ないですが考えて論客コミニュティーに投稿しました。下記はその書き込みです。良かったら見てください。高名なジョン アンチボルト ホイラーの量子力学の遅延選択を使って過去に情報を贈る方法を考えてみました。科学に疎い上、ばかですのでいろいろご指導ください。すいません、こちらを見てほしいです。http://ameblo.jp/guan-7260/entry-12002119417.html?frm_src=thumb_module 原始的で初歩的なので正確に情報を遅れませんが統計的に有意な結果が出ると思います。100万分の1秒しか過去に遅れないと思いますが
  • 愚暗
  • 2015/03/23 12:22 PM
こんにちは。
ブログを拝見いたしました。
次の疑問を払拭できなければ、愚暗さんのアイデアは完結したものになりません。

検出器C,Dで光子を検出しない場合、
経路1のBBQからビームスプリッタ4へと向かう状態と、経路2のBBQからビームスプリッタ4へと向かう状態との間の位相関係が、BBQに入る前の状態間の位相関係を正確に引き継いでいるといえるか?

ご自分で調べてみる事をお勧めします。
  • TimeComm
  • 2015/03/23 10:59 PM
見て下さって、お返事ありがとうございます。頭がペンネームほど本当に悪くてすいません。経路1のBBQと経路2のBBQに光子が入る前、入る後で経路1、経路2の光子の位相差が変化して、ビームスプリッター4で干渉、非干渉が起きないという意味でしょうか?ホームページの図は光子のMZ干渉器の実験で光子がどちらの
経路を通ったか分かる工夫がしてあるものを素人ながらに理解してもらおうと欠いたものなので経路の観測
する方法で問題があり、目的としている結果が得られなく思われたかもしれません。厳密に科学的な思案をする点については私の力不足かもしれません。ただ、私が言いたいのは経路を観測することで干渉、非干渉を遅延選択するMZの実験装置が正しく動く場合、未来と言うのが正しいか言葉に迷いますが複数回、情報を
おくって、それをギャンブルみたいな統計的に結果を出せば良い行為に使用すれば統計的にしない場合よりも有意な結果がでると言いたいのです。無知ですいません。遅延選択の実験では未来?から情報が遅れないというのが定説な気がしますが複数回、送ることで統計的に情報が遅れるんじゃないかといいたいだけですが?
  • 愚暗
  • 2015/03/29 1:40 AM
>経路1のBBQと経路2のBBQに光子が入る前、入る後で
>経路1、経路2の光子の位相差が変化して、
>ビームスプリッター4で干渉、非干渉が起きないという意味でしょうか?

繰り返しになりますが、ご自分で納得されるまで調べてみることをお勧めします。
(私は、専門家ではないので、愚暗さんを説き伏せることはできないし、その気もありません。)
  • TimeComm
  • 2015/03/30 8:55 AM
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