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「私」と「他者」と「物理世界」 (8)

cat

M.C. Escher, White Cat 1


実存主義的様相解釈は、シュレーディンガーの猫を半死半生の状態から救い出す。


猫は、現実世界に存在する。
現実世界とは歴史世界に他ならない。
したがって、シュレーディンガーの猫は、歴史世界を内包する過去光円錐の頂点に位置する「いまここ」の「私(観測主体)」の視座において論じられる。


実験に際して、ラジウム塊RDMは「ガイガーカウンターGC設置の原因事象C_setupを頂点とする未来光円錐」の内側に存在する。
ゆえに、ラジウム塊RDMからガイガーカウンターGCに向かって放出されるアルファ粒子の状態は、放出(検出)・非放出(非検出)の記録基底混合状態である(←実存主義的様相解釈)。
よって、アルファ粒子の放出・非放出はガイガーカウンターGCでの検出・非検出により歴史的事実として確定する(記録される)。

fig9

図9に示した歴史世界は、アルファ粒子の放出がガイガーカウンターGCでの検出記録事象R_detectにより歴史的事実として確定し、青酸ガスHCNのビンが割られ、猫が死ぬ歴史世界である。

fig10

一方、図10に示した歴史世界は、アルファ粒子の非放出がガイガーカウンターGCでの非検出記録事象R_nonにより歴史的事実として確定し、青酸ガスHCNのビンが割られず、猫が生き残る歴史世界である。


以上のように、実存主義的様相解釈によれば、ガイガーカウンターによるアルファ粒子の放出・非放出の記録によって、記録基底混合状態を構成する純粋状態の一つ(可能性の一つ)が現実化する。
すなわち、ガイガーカウンターで波束の収縮が起こる。
よって、観測前の猫の状態は、生きた状態か死んだ状態かのどちらかに確定している。

(つづく)


お願い

以上の記事は、哲学系掲示板「論客コミュニティー」に投稿したものです。投稿先への礼儀と応答の重複を避ける観点から、この記事へのコメントは、「論客コミュニティー/哲学/「私」と「他者」と「物理世界」」の方にお寄せ願います。


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