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真贋問題

gogh

Sunset at Montmajour_1888_Vincent van Gogh  


最近、上に掲げたのゴッホの作品が発見されて話題になりましたが、この作品は1990年代にも、当時の所有者が美術館に真贋を尋ね、その時はゴッホの作品ではないと鑑定されたものだそうです。どうやって真贋を鑑定するかというのも興味深いですが、それよりも、ゴッホ自身が描いたものかどうかで「同じ物体」の価値に雲泥の差が生じることの方がもっと面白いですね。


最新の超精密な3Dプリンターやインクジェットプリンタを併用すれば、ゴッホの本物と並べても全く見分けのつかない贋作を造れるかもしれません。しかし、本物と見分けがつかなくても、贋作にはその製作にかかった実費以上の価値は認められません。この事実は一体何を意味しているのでしょうか。


芸術は、鑑賞者が表現者と一体化する気分に浸れて初めて完結します。職人や機械による贋作とか自然による造形を芸術作品と呼ばないのは、その物の向こう側に表現者がいないからです。また、作者しか知らない未発表の作品も芸術として完結したとはいえません。


認知神経科学の観点から言えば、芸術鑑賞とは、ミラーニューロンシステムによって鑑賞者が表現者の美的体験を脳内で追体験する行為だといえそうです。ですから、鑑賞対象の「美的物体」が人間の手によらない物であるとか、贋作であるという情報が鑑賞者に与えられると、途端にミラーニューロンの発火が抑えられて、結果的に芸術鑑賞が成立しなくなる、あるいは、興味が著しく減退してしまう・・・といえるのではないでしょうか。



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