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意識エンジン

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Leonardo da Vinci's study of the structure of a wing. 1490  


ちょっと一休み・・・
意識を発現する機械、つまり、意識エンジンというものについて考えてみます。
意識はなぜ存在するのか(意識の存在論)を、物理学によって追及することはナンセンスです。
なぜなら、物理学は形而下の学問だからです。
しかし、意識はどのように発現するのか(意識の因果論)を記述することは物理学の課題です。
もし、意識発現の特徴や条件を特定することができれば、それを物理的に再現することにより、(鳥の羽ばたき機能を持たなくても、人が乗って飛ぶことができる飛行機が創出できたように)人間独特の認識機能を持たなくても意識をもつ「強いAI」が創出できるでしょう。

意識発現の特徴や条件として、下記のようなことが挙げられるのではないかと私は考えています。


  • 意識は、個体ごとの「いまここ」において非決定論的に発現する。
  • 意識は、種の保存・発展に役立つ多数の象徴概念を各軸(各クオリア軸)とする多次元象徴空間に感覚刺激が落とし込まれたとき発現する。
  • 意識は、自由意志を介して外部環境に能動的に作用する。
  • 自由意志とは、非決定論的に形成される選択肢(自由)を、これまた非決定論的に時間発展する選択機能(意志)によって選択する能力である。

そこで、以上のような特徴や条件を満たす意識エンジンを構成し、AIに付与できれば、「強いAI」が実現できるような気がします。


(注)ここでは、意識を持たないAIを「弱いAI」、意識を持つAIを「強いAI」としました。

(つづく・・・かも)



コメント
はじめまして、記事を興味深く読ませていただきました。一点疑問があります。

≪意識発現の特徴や条件を特定することができれば、それを物理的に再現することにより、‥‥‥意識をもつ「強いAI」が創出できるでしょう。≫
ということから、
≪非決定論的に形成される選択肢(自由)を、これまた非決定論的に時間発展する選択機能(意志)によって選択する≫という自由意志を実現できるという道筋は見えていないように思えます。

なんだか、非決定論を決定論的に導き出しているような気がするのですがどうでしょうか?

はじめまして。

デカルト以来、意識や自由意志は物理と対峙する何かであるとする思想が蔓延してきました。
もちろん、宗教や哲学においてそのような立場をとるのは一向に構わないのですが、物理学においてそのような立場をとるのは明らかにカテゴリー錯誤だといえます。

物理学者の中にさえ散見されるこのような錯誤・偏見を払拭するためには、実際に意識や自由意志を持つ機械を創出するのが手っ取り早いと私は考えています。

自由意志を自由と意志に分けて考えてみます。

まず、自由とは非決定論的に(量子力学的確率事象のような本源的確率事象によって)生成された選択肢がある状態だといえます。ここで、選択肢が非決定論的に生成されていることが重要です。なぜなら、最初から選択肢が決定されていたなら、可能性が限定されてしまっているという意味で自由とはいいがたいからです。

つぎに、意志とは一種の選択機能だといえます。選択機能というものは、それが何等かの選択をしている時点では、時計仕掛けのように決定論的に動作していなければ意味をなしません。しかし一方、それ自体が非決定論的に時間発展する可変性を持っているとしなければ、意志の変化の予測困難性を説明することはできません。

このように、自由にしても意志にしても非決定性を本質に持っていることが、従来の機械による選択系と大きく異なる点だと私は考えています。

>非決定論を決定論的に導き出しているような気がする

量子力学以降の物理学は、非決定論を支持しています。
多世界論者のように、決定論に固執している物理学者は少数派です。しかし、世間一般では未だに物理学が決定論を支持していると誤解している人が多いようです。
「人間精神と機械」について思う所を記事にしてみました。興味がおありでしたらご一読下さい。
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